確かにそれはその通りなのですが、厳密に言うと、クリニックで使っている医療脱毛器にも色々な種類があって、その人に合っている脱毛器、あまり合っていない脱毛器があります。
合っていない脱毛器を使っているクリニックに行ってしまうと、場合によっては、脱毛がうまくいかなかったり、肌トラブルに遭ったりすることがありますので注意してください。
日本国内で使われている医療脱毛器は大きく分けて2つ。アレキサンドライトレーザー系の脱毛器と、ダイオードレーザー系の脱毛器です。
ここでは、アレキサンドライトレーザー系の脱毛器の特徴について詳しく見てみます。
目次
アレキサンドライトレーザーとは?
アレキサンドライトレーザーとは、アメリカのキャンデラ社製の脱毛器に代表される一連の脱毛器の総称。機器から発射されるレーザーが、毛根組織のメラニンに反応して脱毛を促す、という仕組みの機械です。
日本のクリニックには1997年に導入されて以来、医療脱毛では中心的な存在となっています。
現在使用されているアレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーと総称される機器には、いくつかの種類があります。代表的なものは以下のとおりです。
代表的なアレキサンドライトレーザー脱毛器
・ジェントルレーズ
・G-Max
・アポジーエリート
・エリートMPX
2000年、アメリカFDA(日本の厚生労働省にあたる機関)から、メラニン色素への永久的な影響があること、また安全性が高いことを認められました。
アレキサンドライトレーザーの特徴
アレキサンドライトレーザーには、大きく分けて4つのメリットがあります。
施術時間が短い
アレキサンドライトレーザーが登場したころは、まだ針脱毛も一般的でした。ムダ毛1本1本を電気針で脱毛していく作業には、途方もない時間がかかったものです。
それに比べると、アレキサンドライトレーザーは、例えば両ワキで10分など、極めて短時間で施術を終えることが可能です。
肌トラブルが少ない
医療レーザー脱毛は、どの機種でも肌のメラニンにレーザーが反応する、というメカニズム。
ただ、日本人の場合は黄色人種のため、欧米人に比べると肌にメラニンが多く、そのためレーザーが誤作動してヤケドなどのトラブルが多いと言われていました。
アレキサンドライトレーザーは、この弱点を克服。よほどすごい日焼けでもしていない限り、普通の日本人の肌色には誤作動しないよう設計されています。
冷却ガスによって痛みが軽減
レーザーが照射される瞬間に、機器の先端から冷却ガスが噴射されます。真冬に耳が冷たくなると感覚がなくなりますが、それと同じ理屈で、脱毛の瞬間にその部分を冷やして、痛みを少なくしています。
脱毛以外の副産物もあり
アレキサンドライトレーザーは、もともと刺青除去のために開発された機器。
よって、お肌にある「白くない部分」には反応します。そのため、シミや難治性ニキビなどの除去に効果があると言われていて、実際にシミ治療にも利用されているほどです。
また、照射されるレーザーが肌の深部でコラーゲンの生成を助けるため、美肌効果や毛穴引締め効果があることも確認されています。
アレキサンドライトレーザーのデメリットは?
産毛には反応しにくい
メラニンへの反応が少し弱いため、肌トラブルは少なくなったというメリットがある一方、産毛などの薄い毛根にも反応しないことがあります。
そのため、産毛が中心である顔脱毛などには向いていません。
やはり痛い
痛みがだいぶ軽減されたというのは本当ですが、それは以前の激痛脱毛に比べればの話。以前は、その激痛のためコース途中での脱落組が多かったと言われています。それに比べれば痛くない、ということです。
よく「ゴムで弾くような痛み」と言われますが、実際には「ゴム10本を思いっきり引っ張って一気に放したときの痛み」などと評する人もいます。
また、レーザー照射の瞬間に、バチッという音が出るのも痛みを増幅させたような感覚にさせてしまうようです。
日本人の肌に合ったアレキサンドライトレーザー、ご理解いただけましたか?
アレキサンドライトレーザーを導入している主なクリニック
・湘南美容外科(ジェントルレーズ)
・渋谷美容外科(ジェントルレーズ)
・南青山メディカルエステティック(ジェントルレーズ)
・アイエスクリニック(G-Max)
・ジュエルクリニック(ジェントルレーズ)
アレキサンドライトレーザーは、基本的に日本人の肌によく適合した脱毛器と言われていますので、これを導入しているクリニックであれば安心でしょう。
痛みが少し気になりますが、アレキサンドライトレーザーの痛みが原因で途中退場、という例はほとんど聞いたことがありません。
どうしても痛みに弱いという方は、クリニックによって無料、有料異なりますが麻酔を使ってもらうことができますので、安心してください。
むしろ考えるべきなのは、産毛の脱毛に弱いという点。顔脱毛は間違いなく向いていませんが、他の部位でも、産毛が残ると困るような場合はオススメできません。
体毛の濃さには個人差があります。脱毛したい部位に産毛が多くないかなど、自分で確認したうえでクリニックにお願いするのが良いと思います♪